イタリア トラパニ周辺の魚介料理たち
焼津のような?
きょうは甘くないお話を書き綴ってみます。
さて、写真の缶、いったい何の缶でしょうか?
TONNO ALL’OLIO との文字が。
つまり、マグロのオイルづけです。
そういえば、茅乃舎の出汁でつくるマグロのコンフィに 一時ハマってました。しっとりしてツナ缶とは全く違う食べ物でした。茅乃舎、最近見なくなったけど。
そのうち情報あつめたらマグロのコンフィについても書こうかな。
シシリーの西端から30分くらいでしょうか。フェリーにのってファビニャーナ島へ。
ファビニャーナ島を臨む。左下に旧ドック
港につくと、こんな飲み物でお出迎え。酔った胃袋には優しくありませんでした。
エスプレッソが主かピスタチオが主か。
ファビニャーナにて
実は、このファビニャーナ島、かつては大マグロ漁港だったとのこと。シシリー西端でのマグロ漁は先史時代からやっているらしく、19世紀前半(つまり200年前)には FLORIO 家をリーダーにして一大産業をここファビニャーナ島に築いていたようです。塩漬けにしていたそうですが、道路事情の悪さから傷んでしまったので、オイル付けにする方法に切り替えて、うまくいったようです。
壁にかかってた白黒写真
でも、残念ながら50年位前には廃業となり、今は往時を偲ぶ記念館になっています。
往時の活気も今は昔。
静かな外観。
ドックから舳先越しに臨む海
かつての船着き場
マグロ缶詰工場の説明もだいぶ聞き、おなかもすきました。
目抜き通りへ出て、食事のできそうな店を探しました。
Favignana Bar Europa というお店です。
観光地らしく、食事処も一応充実。
たこの前菜。トマトがしっかりとしみ込んでいてやわらかかったです。
手長エビのスパゲッティ。ドライトマトのうまみがしっかりきいています。そこにピスタチオをバサァァァ! ピスタチオ、これだけつかってもドライトマトに負ける感じです。ピスタチオの香りは繊細でした。
こちらはイカ墨を練りこんだタリオリーニ(平打ちパスタ)。ウニで和えて、ピスタチオをこれまたたっぷり。ローラーでガリガリ潰したてのピスタチオです。後口にふんわりと残るピスタチオの余韻が心地よかったです。どうやらピスタチオってオリーブオイルとの相性がいいみたいです。
タコ・ウニ・エビと、食べるものが日本人と変わらないんですね。
食後の散歩。お土産屋さんめぐりのあと、トラパニに戻るフェリーの時間まで時間つぶし。
近所の砂浜。遠くにドック
海の家。グラニテ片手にのんびり
今回は、お菓子・スイーツの話はこの写真だけです。
トラパニに戻ってから
夕方、海辺を臨むレストランで食事となりました。
いただいた夕飯。
エビ。背ワタはしっかり処理されてるみたいです。
甘エビ?
次はタコのぶつ切りマリネ。セロリのピクルスっぽいものが入っていて、タコのむにゅっとした柔らかい食感と、セロリのシャキッとした食感の対比が心地よく、たべてて飽きません。
またタコ。
カジキマグロの燻製(?)。
ちょっとスモークがきつかった覚えがありますが。間違えてたらすみません。
燻製?
アサリ。イカ墨のリゾット。イカとムールのスパ。
アサリのスパはアーモンドみたいな香りがしました。
オイルや味付けはイタリアだけど。
エビ、タコ、イカ、アサリ、カジキ。
魚介はほんと、日本でよく見かけるものばかり。
ついでに、あまりにもきれいだったので、トラパニの夕暮れ時の景色を。
砂浜に揚げられて 朽ち果てた船 シシリーのかなた地中海に沈む夕日
能登とどうしても被る・・・
おまけ
ここでも結婚式。
朽ち果てた木造船の傍ら、夕日の中にたたずむ新婚夫妻とカメラマンたち。
アンニュイな雰囲気の中、新婚さんの撮影会とは。いいギャップ感。
日本に帰ってから
下のシシリーのお皿は、日本で買ったものです(中目黒 GIRASOLE さん)。色使いや服装は日本とは違うけど、みんなで網を引き、魚やタコをとるなんて。
小さいとき、鎌倉の材木座で地引網、やったなー。子供の幼稚園の遠足につきそいでいった三浦の海岸、親総出で地引網、やらされたなー。
さて、
トラパニ、ファビニャーナともに魚介をたっぷり楽しみました。特にマグロ漁の歴史が長いとのこと。
そこで、つくりました。
じゃーーーーーん!
すみません。。。。和です。
怒らないでください。。。しかも、スイーツではないとか。
さて、
どーやって作るか。
朝の市場でマグロのさくを買ってきます。
ちょっと遅めにいったので(8時半くらい?)350gくらいで2000円に負けてくれました。安い!!こういうものは市場で買うに越したことないです。
これと酢飯を用意して、合わせただけ。
酢飯は黒酢でつくりました。酸カドのたつのがやや苦手なので。
あまりきれいでないですが、下のものも。
長男のリクエストにこたえ、真ん中の「大トロ丼」は、ご飯が見えないくらい大トロを敷き詰めました。
「大トロ丼」なんて、店で食べたら、いくらするんでしょうか。そもそもそんなレアなメニュー、おかないでしょうね。賄いならありえる??
家族みんなでトロ三昧。
新鮮で一般に高価な食材は、市場で買うこと!
外食するよりも安くて、しかも家族の記憶に残ります。
繰り返します、このときの大トロは、
2000円(値札は3000円と記憶。)
です。
おいしいお食事で大事な家族と一緒に記憶に残る時間を過ごせました。
使った小皿は我が家みんなのお気に入りです。
以上、甘くないお話でした。