ジェラート
スイーツを中心に、街中で見つけたおいしそうなもの、本をみてつくりたくなったもの、たまには創作したレシピやちょっとしたコツを紹介していきます。
その前に・・・
さて、写真の木の実、いったい何の実でしょうか?
じつは、ピスタチオの実なんです。エトナ山の西麓でピスタチオ畑に出くわし、写真に収めました。そのまま食べても、おいしくもなんともない(らしい)です。
畑の所有者の方の持ち物なので、窃盗になりますから、もいだりはしません。
下の写真のように、手前フェンスの向こうは一面(無造作な)ピスタチオ畑です。
エトナ山西麓から、もう少し北に向かい、ブロンテへ。
お土産物屋やスイーツの店が観光地らしく所狭しと並んでました。
これもまた無造作な、ジェラートとそこにかけられたピスタチオの粉。当然ブロンテ産でしょう。
たまたまそばの建物でやっていた結婚式を肴に、ジェラートをおいしくいただきました。
ブロンテの町には裕福な方が多いそうです。「ブロンテ産ピスタチオ」という、世界的に強いブランドを確立したからでしょうね。
本題改め「ピスタチオのジェラート」
さて、日本に帰ってさっそくピスタチオのジェラートを食べ歩きました。スイーツ好きなら当たり前の行動!?
三越 Eataly
代官山 アクオリーナ
東京駅グランスタのEataly
恵比寿 ジェラートピケ
あと、写真はないですが、鎌倉の「イル ブルリガンテ」高かったけど、おいしかった!
いろいろ食べて気づいたのは、ピスタチオの香りは、それほど強いものではないということ。のみこんだ後、鼻腔に残る香を楽しむものでしょうか。トップ立ちをよくするために浅く炒った豆を砕いて入れるのもおもしろい。でも、ちょっと歯に挟まるかな。
で、
つくってみました。
ピスタチオのジェラート(軽め) ピスタチオのジェラート(しっかりめ)
生クリーム(35%) 200g 生クリーム(35%) 200g
グラニュー 70g ケインシュガー 70g
ピスタチオペースト 60g ピスタチオペースト 80g
粉ピスタチオ 20g 牛乳 50g
牛乳 50g 卵黄 20g
卵黄 20g ラム 2g
日本酒 3g
作り方は簡単です。
1.生クリームと砂糖(グラニューorケインシュガー)を8分くらいにたてる。
2.残りの材料をしっかり混ぜ合わせる。(好みに応じて粉ピスタチオは炒っておく)
3.1.と2.を気泡をつぶさないように混ぜ、タッパーに入れて冷凍庫でかためる。
ちょっとしたコツは、以下の通り。
1.生クリーム
46%など高率のほうが泡立ちは早いですが、つぶれるのも早いです。35%程度のを気長に数分混ぜ続けて作ってください。氷水で冷やしながら混ぜるのを決してお忘れなく。
2.砂糖
グラニューでつくると、透き通った味わいになります。果物のゼリーとか、シンプルな味をダイレクトに感じたいときにはいいかも。ケインシュガーは、やや精製があまい分、様々な雑味(奥行のある味)があります。ナッツやケーキなどより自然な味の組みあわせを楽しみたいときには、うってつけです。
3.ピスタチオペースト
しばらく使わないと、せっかくのおいしい部分が缶の下に泥のようにたまるので、よく混ぜてから使ってください
4.アルコール類
言うまでもないですが、アルコールはお子さんがいらっしゃる場合は避けましょう。入れなくても十分においしいです。風味を軽くしたい場合、意外と日本酒があいます。エステル系の軽い果実香が味のキレをよくしてくれます。私は白鶴を使いました。
しっかりした風味にしたいときには、ダークラムがいいです。ケインシュガーとラム、どちらもサトウキビが原料です。
5.食べる前
ちゃんと練りましょう。ぼそぼそ感が消えるまで、これでもか!というくらいに練ります。乳感もピスタチオの香りも立って、おいしくいただけます。
使った材料です。
ケインシュガー(キビ砂糖)は、銘柄を問わなければスーパーどこにでもあります。
ブロンテ産ピスタチオのペースト。
ちょっと高いです。濃密な味と香りが楽しめます。仕上がりの色合いはスモーキーで自然な色合いです。
ピスタチオの粉は適当です。その辺のピスタチオを砕いてもよし、ペーストに置き換えてもよし。少し炒るとトップ立ちの香ばしさが増します。
お酒は菓子だけで消費しようとすると、キッチンの邪魔モノに。なるべく小さく。 マイヤーズラム(700ml)使いましたが、おすすめできません。
日本酒は別に何でも。キレの良さを追求するなら、北陸のお酒もいいかも。 残ったら、飲んでしまいましょう!お酒も鮮度が大事です。
以上、ピスタチオのジェラートでした。
おまけ
ブロンテの次の旅程タオルミナにて。
おきまりの円形劇場と、どこまでも青い海、太陽もいっぱい。
こちらも結婚式。若い人の幸せを見ていると、こちらも幸せになります。
以上おまけでした。